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2014/07/04 授業の進捗状況

6月28日の授業「木造構造計画1・2」

本日は、山田憲明構造設計事務所代表の山田憲明氏を迎えての「木造構造計画1・2」の授業でした。

山田講師は、現代の木造建築は公共建築物等木材利用促進法(木促法)の施行により、木造建築活性化への大きな期待がある一方、各分野で多様化している時代であることをまず説明しました。

山田講師が携わってきた構造物を含め、国宝知恩院御影堂の耐震診断、福井城御廊下橋、いわき市の荒川材木店道作工事事務所、須賀川市立小塩江中学校体育館など具体的事例が示され、水平力(地震・風)に耐えるために掘立柱、井桜組、大径柱、柱と横架材によるフレーム、壁の伝統技術があることを学び、また、鉛直力(重力・雪・積載)を支えるための伝統技術については、合掌、引張力に耐える継手(追掛大栓・金輪など)、圧縮力とせん断力を直接伝える仕口、合成梁(重ね梁、重ね透かし梁など)があることを分かりやすく講義いただき、伝統技術をどう生かすかについての理解を深めました。

後半は、構造計算法には大別すると①壁量計算②許容応力度計算③許容応用度等計算④保有水平耐力計算⑤限界耐力計算⑥エネルギー法による計算⑦時刻歴応答計算の7種類があり、構造計算の高度さは、①は低く、⑦になるほど高くなり、設計の重度は①は低い、⑦にいくほど高くなることを学び、建築士及び建築関係者向けの一般診断法と建築士向けの精密診断法がある耐震診断の概要についても学習しました。

授業は、今まで学んだ知識を基に、パスタブリッジの制作に移り、耐荷重実験(バケツ自重217g+自重g+載荷荷重g)を行いました。見映えなどの人気度、自重、載荷荷重、耐荷重、比強度(耐荷÷自重)を測定して、順位を競い合いました。載荷荷重は1400g~200gと開き、強度も56.9g~17.7gと開く結果となり、耐震についての構造知識を学んだ一日でした。

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